亀を池に連れて行った話

日記

道を歩いていたら亀がいた。

全長40センチほどのでかい亀で駐車場の傍におり、「ふあ?」と二度見した。

1メートルくらい遠くからみているとゴソゴソ動いている感じなので、まだ生きているようだった。

アスファルトは暑いし、人間も熱中症になるくらいだし、

そのままやりすごそうと思ったけど、8月の猛暑で気温30度は超えるし、

亀も干からびて死んでしまうかもと思い、

急いで家に帰って、布団の上でスクラッチをしている子に

「亀がおった、めっちゃでかいよ」

って言ったら「え!見たい!!」と喜んでついてきた。

駐車場に行って、施設の職員の人に亀がいる話をしたら

すでに誰かが発見済みで警察と市役所に連絡をしてるとのことだった。

「市役所の方から動かさないでくださいと言われてるんですよ」

(何せでかい亀なので、誰も関わりたくなさそうだった)

と、言われたので「子供連れてきたので、よかったらうちの子が池まで運びますけど…」

と言ったら「その場で対処するのでしたら池に放してもいいとのことでした」と

すかさず言われたので、ちょっとさっきと言ってること違う気もするが、そりゃ〜でかい亀を職員の人が運びたくはないよねーと思った。笑

ひとまず許可もらえたので、安心して亀のところに行ったんだけど、

職員の人が「これは亀じゃないですよ、スッポンですよ」と言うので、

よく見ると、確かに甲羅がスベスベのまだら模様だし、頭もとんがっていて凶暴そうだった…

子が甲羅をチョンチョンと触ると

「シューッ、シューッ」ってなんか鼻息みたいな音を出してきてめっちゃ怖かった。

職員のおじさんも「噛まれるよ!大丈夫?」とめっちゃびびっていたが、

意外と子が亀をかわいいと思っているのか何度かビビりながらも無事持参した紙袋にスッポンを入れてくれた。(軍手と亀を入れる紙袋を持ってきた)

わたし1人だったら絶対何もできなかったわ…

100メートルくらい行ったところに池があるので、紙袋の持ち手を片方ずつ持って

池まで歩いた。

すっぽん奴、紙袋の中で大人しく収まっていた。

池までは直線では100メートル程度だが、住宅街なので角と階段を何箇所か通らないとつかない。

大雨が降ったとかではないのに、なぜ住宅地に出てきたのかな…

池には事故防止のため、簡単に人が入れないようになっているので、柵の手前で袋から

スッポンを出した…と、写真を撮る間もなく、

ものすごい速さで、すっぽんは草むらの中に入って行って、あっという間に見えなくなった。

すっぽん、こんなに足速いの?怖ってなった…

まあでも達者でな、もう出てこんでよ…

このくらいでかかった…岐阜新聞のこの記事には産卵?って書いてあるhttps://www.gifu-np.co.jp/articles/-/3124

亀ってさ、ミヒャエル・エンデのモモではモモの旅のみちしるべになるし、

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風では、みんなを守る乗り物になるし、

ファンタジーなちょっと神聖な感じはするよね…

あっ、厳密にはすっぽんだった

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